nanoc導入メモ 5/5 「運用効率化バッチ」編
繰り返し実行するnanocのコマンドや、サーバへのデプロイはバッチ化してランチャなどから呼び出せるようにしておくと便利です。
nanoc導入メモ最後の今回は、私が利用しているバッチファイルを紹介します。
nanocコマンド実行用バッチ
nanoc_compile.bat
nanoc compileコマンドはbatからそのまま実行すると終了時に自動的にコマンドプロンプトを閉じてしまうため、「cmd /C」をかませてpauseさせています。
cd "C:\path\to\nanoc_site"
cmd /C nanoc compile
pause
nanoc_view.bat
cd "C:\path\to\nanoc_site"
nanoc view
nanoc_autocompile.bat
cd "C:\path\to\nanoc_site"
nanoc autocompile
WinSCPデプロイ用バッチ
nanoc_deploy.bat
WinSCPに付属の「WinSCP.com」を使うと、コマンドラインからスクリプトファイルを指定してファイルの送受信が行えます。
pause
"C:\path\to\WinSCP.com" /script=nanoc_deploy.script
pause
nanoc_deploy.script
テキストと画像の2回に分けてsynchronizeで送信するスクリプトにしています。
open [sftp|ftp|scp://][<ユーザー名>[:パスワード]@]<ホスト名>[:<ポート番号>]
option exclude "images"
option transfer ascii
synchronize remote -delete -mirror "C:\path\to\nanoc_site\output" "/path/to/deploy"
option exclude clear
option exclude "about; articles; javascripts; stylesheets; tags; atom_feed.xml; index.html"
option transfer binary
synchronize remote -delete -mirror "C:\path\to\nanoc_site\output" "/path/to/deploy"
exit
スクリプト内のコマンドについては以下のページなどを参照して下さい。
- コマンドラインオプション - WinSCP Wiki - SourceForge.JP
- コマンドリファレンス - WinSCP Wiki - SourceForge.JP
- WinSCPスクリプト入門:コマンドやバッチファイルとの連携による自動処理 - SourceForge.JP Magazine : オープンソースの話題満載
おわりに
nanoc導入メモは以上になります。当初全3回連載の予定でしたが、予想以上のボリュームで5まで伸びてしまいました。
果たして需要があるか分かりませんが、これからnanocを導入・設定される方の参考になれば幸いです。
連載一覧
- nanoc導入メモ 1/5 「Getting Started」編
- nanoc導入メモ 2/5 「Basic Concepts」編
- nanoc導入メモ 3/5 「カスタマイズ」編
- nanoc導入メモ 4/5 「Markdown独自拡張」編
- nanoc導入メモ 5/5 「運用効率化バッチ」編